祭りの原点を思わせる風景-『北斗君星と南斗君星のお迎え』【第4日目】
10月23日、カトゥ神社では夜に『北斗君星と南斗君星のお迎え』という儀式がありました。タイでは『Lam Tao-南斗星君』と『Pak Tao-北斗君星』と言われ、両者は道教では生と死を司る神々といわれています。
この北斗君星と南斗君星をお迎えする儀式ははカトゥの町役場で行われます。神社からは徒歩7分ぐらいのところ。前に見に行ったことがあるので、この儀式を見に行くのはパスしちゃいました。
参道となる通りは、今もわずかですが古い町並みが残っていて、中国系信者の家が並んでいるので、みんな家の中に立派な祭壇を持っています。祭壇にはロウソクが灯り、信者は家の前で神様たちのお迎えをします。
その通りをマーソン、神輿、九皇大帝のぼんぼりが行列してお迎えに行きます。道も薄暗くて、きっと祭りが始まった頃とも大差ないのでは?と思わせるよう。
信者はマーソンから祝福を受けることができます。
きれいなマーソンにはたぶん、観音様が降りています。
マーソンも年を重ねていると、全体に威厳が感じられます。
この黄色いぼんぼりは主神である九皇大帝の象徴。
神様たちが神社に入場する際は大太鼓がドンドンドンと勇壮に鳴らされます。とくに九皇大帝のぼんぼりが入るときには、信者は全員座って拝みます。
Lam Tao 南斗星君(ナントセイクン)
生を司る星座神
南斗六星を神格化した道教の神で、人間の生を司る。南斗真君とも呼ばれる。北斗星君が人間の死を司る恐ろしい神であり、人間に暗運をもたらすことから、人間に明運をもたらす神として南斗星君が作られたのだという。Pak Tao北斗星君(ホクトセイクン)
死を司る星座神
道教の神で、北斗真君(しんくん)ともいう。北斗七星を神格化した神で、南斗星君が生を司るのに対して死を司る神とされる。また、人の運勢を暗運に導く機能があるという。
下記は2014年の儀式の記録」。